2007年11月19日月曜日

昇格へ「普段着サッカー」 芳賀「応援を力に」

 J1昇格へ王手をかけている札幌。決戦に向けてイレブンが強調するのは、首位の原動力となった守備からリズムをつくるサッカーを徹底するということだ。「普段通りにやれば勝てる」。重圧をはねのけ、それぞれがやるべき仕事を果たすつもりだ。  昇格が懸かる大一番。札幌ドームにはJ2降格後、最多の3万人を超す観客が見込まれる。選手たちは大声援にのみ込まれず、これを大きな力にするつもりだ。主将のMF芳賀は「平常心で(試合に)入るのは難しいかもしれない。しかし、応援の後押しを受けて最初からアグレッシブにやることで、徐々に自分たちの流れをつくりたい。先制できれば完全にうちのペースにできる」と心構えを語った。  チーム得点王のFWダビは「間違いなく今季一番大事な試合。そこで良いパフォーマンスを見せるのが自分の責任だ。ただ、特別に何かをするつもりはない。札幌のやり方は徹底しているから」と、いつものプレーでまずは先制ゴールを狙う。  緊迫感が高まる試合でベテランの落ち着きが頼りになりそうだ。ブラジル時代に10万人を超える観衆の中でもプレーしたことのあるDFブルーノクアドロスは、「誰もが味わうことのできないチャンスが与えられたからこそ、プレッシャーがある。それをプラスにとらえたい」。  最年長のDF西沢は「札幌の若い選手が、この大舞台で思い切りプレーできるように支えたい。自分にはそういう役割も期待されていると思う」と、前線での起用が予想される2年目の西や、ルーキー岡本のサポートにも気を巡らせた。
(北海道新聞より引用)