2008年2月29日金曜日

滝川生活保護費不正 詐取3000万円使い放題 残り4500万円から上納か

約二億円に上る生活保護費の不正受給事件で、詐欺容疑で逮捕された無職片倉勝彦容疑者(42)が札幌のタクシー会社から受け取っていたバックマージン約七千五百万円のうち、約三千万円分の使途が、二十七日までの道警組織犯罪対策課などの調べで分かった。片倉容疑者は自動車十三台や貴金属類を購入するなど大半を浪費し、札幌や旭川などにマンションを借りていたという。
 道警は残り四千五百万円の一部が、片倉容疑者と関係のあった山口組系暴力団「旭導会」(旭川市)や下部組織に上納されていた疑いもあるとみて調べている。
 これまでの調べで、片倉容疑者は二○○六年十月から○七年十月までに滝川市が札幌のタクシー会社に支払った代金約二億円のうち、会社側から約七千五百万円を受け取っていたことが分かっている。その後、片倉容疑者らの供述や裏付け捜査から、このうち約三千万円分の使途が判明した。
 調べによると、片倉容疑者は知人などの名義で中古のドイツ製高級外車(三百万円相当)など車十三台を購入し、家族らで使っていたほか、温泉付きを含む賃貸マンション数部屋を札幌や旭川、江別各市内に借りていた。
 このほか、外国製高級時計など貴金属類(二百数十万円相当)と家具類(約二百万円分)を買い、札幌・ススキノで豪遊。片倉容疑者は自分の愛人や知人に小遣いを渡すこともあったという。
 片倉容疑者の妻ひとみ容疑者(37)は「暴力団に約百八十万円を渡した」と供述しており、道警は夫婦が不正受給した金の流れを調べている。

(北海道新聞より引用)

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